あなたは、梅酒を作ろうと思った時、どのように材料を選んでいますか。
「まあこれでいいか」というように、適当に揃えていませんか。
梅酒の材料にはそれぞれ決まりがあるのです。
失敗せず、美味しく作るためには、正しい材料選びをしなくてはなりません。
人気の青梅を使って作る梅酒は格別ですが、その理由も覚えておきましょう。
また、梅酒作りに使うお酒の種類によっては、違法になる可能性があります。
ホワイトリカーや日本酒や焼酎25度など、どのお酒で作るのが正解なのかご存知でしょうか。
何も知らないあなたの作る梅酒は、もしかしたら法律に違反しているかもしれませんよ。
そうならないためにも、覚えておきたい材料の選び方と梅酒の作り方をご紹介します。
人気の青梅を使って作る梅酒!選ぶポイント!
梅酒の材料は、この3つだけです。
- 梅・・・・・・・・・1kg
- 氷砂糖・・・・・・・400g~600g
- ホワイトリカー・・・1.8mL
その他には、容量が4L以上の瓶、消毒用の焼酎、竹串、キッチンペーパーを準備します。
手作り梅酒に青梅が人気の理由
お店には、青くて硬そうな梅から、黄色っぽくて熟した梅まで、様々売られています。
しかし、何の知識もないまま適当に選んでしまうと、美味しい梅酒にならないかもしれません。
硬い青梅は、小梅や梅酒・梅ジュースを作る時に使います。
黄色っぽくて熟した梅を使って、梅干しを作ると、ふっくらして美味しい梅干しになります。
梅酒に向いているのは青梅ですが、熟した梅でも作れない訳ではありません。
しかし熟した梅と青梅は、香りや漬かる早さが違います。
これらの理由から、梅酒作りには青梅が人気なのです。
青梅の上手な選び方
まずは粒の揃っている梅を選ぶことが大切です。
梅の大きさがバラバラだと、漬かり具合もまちまちになってしまうので、気をつけてください。
また、青梅は出来るだけ硬いものを選びましょう。
硬い梅は、実が引き締まっていて梅酒に向いています。
さらに、傷がなく綺麗な梅を選ぶようにしましょう。
傷があると、そこから腐敗してしまい、失敗の原因になります。
そして、梅を購入してきたら、出来るだけ早く、梅酒作りに取り掛かりましょう。
収穫後も、梅の実はどんどん熟していくので傷みやすくなっていきます。
梅が傷んでしまうと失敗の原因となりますので、買ってきた梅をそのまま何日も放っておくのはやめてください。
それでは、ここまでご説明してきた、基本の梅酒を作る場合に気をつけることをまとめておきます。
- 青梅を選ぶ
- 粒の揃った青梅にする
- 実が引き締まった、できるだけ硬い青梅を使う
- 傷が無く綺麗な青梅を選ぶ
- 購入したら出来るだけ早く作業する
以上、5つのことに気をつけて梅酒を作りをしましょう。
梅の木から直接、梅を収穫する場合
こちらの写真は、我が家の梅の木です。
実際に木から梅の実を収穫する場合にも、棒で落としたりせずに、手摘みしましょう。
棒で落として、地面から拾った梅を使うことはおすすめしません。
落ちたときに傷がつく可能性が高く、腐敗の原因となり、飲めなくなってしまうこともあります。
棒で梅の実を落としていると、毛虫も一緒におちてくるのでやめた方がいいですよ。
高い所にある実を取りたい時は、枝を少し下にしならせて手で取るようにします。
梅酒に氷砂糖を使う訳
梅酒には、なぜ氷砂糖が使われるのでしょう。
恐らく、氷砂糖を常備しているご家庭は少ないと思います。
「グラニュー糖や上白糖ならあるから、これを使って梅酒を作ろう!」
と思ったあなたは、美味しい梅酒を作ることができません。
グラニュー糖や上白糖では、すぐに溶けてしまうため梅のエキスや香りがあまり出ず、深みのない梅酒になります。
氷砂糖はゆっくり溶けていくので、その間に梅の香りやエキスがじわじわと出てきます。
ゆっくり香りやエキスを引き出すことで、深みのある美味しい梅酒を作ることができます。
「氷砂糖買うのめんどくさい・・」というあなた、ぜひ梅を買うついでに氷砂糖を買ってください。
材料を妥協せず、きちんと揃えることでより美味しい梅酒を作ることができるのです。
材料の欄に氷砂糖400gから600gと、幅のある記載をしましたが標準は500gです。
甘さを控えたい方は400g、甘めにしたい方は600gというように、氷砂糖はあなたのお好みで調整してください。
ホワイトリカーが梅酒作りに最適!
通常、梅酒を作る場合はホワイトリカーを使用します。
ホワイトリカーとは、アルコール度数が35度で、果実酒を作る専用のお酒です。
果実の香りや旨みを最大限に引き出すため、ホワイトリカーには味や匂いが全くありません。
また、アルコール度数が35度以上だと長期間保存ができ、腐敗しにくいです。
そのため、果実酒を作る際にはホワイトリカーがおすすめされているんですね。
アルコール度数が20度以下のお酒は違法!
アルコール度数が、20度以下のお酒を使って梅酒を作ることは、法律で禁じられています。
アルコールの度数が低いと再発酵して、新たにアルコールを生成してしまう可能性があるため、酒税法に引っかかる場合があります。
しかし、アルコール度数が20度以下のお酒を使って作った梅酒を販売する場合、申請をしなければ違法ですが、自分で飲む分を作るのには問題ないようです。
違法ではなくとも、アルコール度数が20度以下の度数の低いお酒を使って梅酒を作ると腐敗しやすいので、長期間の保存には向いていません。
長期間保存せずに飲みきることができる場合は、日本酒を使ってもいいでしょう。
焼酎25度を使う場合には、麦焼酎がおすすめです。
焼酎のアルコール度数は25度なので、法律にも違反していないですから安心してください。
しかし、芋焼酎では、焼酎の香りと梅の香りが喧嘩してしまいます。
他には、泡盛やブランデーなどでも梅酒を作ることができますが、まずは、ホワイトリカーで梅の旨味や香りを最大限に引き出した梅酒を作ってみましょう。
「物足りない」、「自分の好きなお酒を使って作ってみたい」と思ったら、次の年にお好みのもので作ってみてください。
梅酒の作り方についてはこちらの記事で詳しくご説明していますので、ぜひご覧ください。
梅酒を作るのにオススメの瓶
果実酒を作るための瓶と聞いて、思い浮かべるのはガラス製で赤い蓋の瓶ではないでしょうか。
実は、あの瓶こそが梅酒を作るのに最適の瓶なのです。
その理由はこちらの7つ。
- 蓋がしっかりと締まる
- 入り口が広い
- 取っ手が付いている
- 中蓋が付いている
- 保存性に優れている
- 耐久性が良い
- 初心者向けである
入り口が広いと作業がしやすいですし、取っ手が付いていると持ち運ぶ時に、滑ったりすることがなく安全です。
手からツルっと滑ったりすることがありません。
中蓋がついていれば、その分密封されるので長期間保存ができます。
また、ガラスなので劣化しにくく、長持ちするのでコスパもいいです。
使いやすいので、初心者のあなたに向いています。
しかし、最近はプラスチックで、かわいらしい梅酒用の瓶も売られていますよね。
本当は、くまごろうだって見た目の可愛い梅酒を作りたいです。泣
プラスチック製の瓶だと、完全に密封できるわけではないので、梅酒を長期間保存することは難しく、耐久性の面から見てもガラス瓶より劣っています。
ガラスの瓶は、おばあちゃんの家にある瓶という感じも否めませんが、メリットが多いのでこの瓶で作ることをおすすめします。
先程の分量で作る場合は、4Lの瓶で丁度いいですよ。
瓶を使用する前に消毒する
瓶を使用する前に、必ず消毒をしてください。
①瓶をよく洗って乾かす
②キッチンペーパーに焼酎を含ませて瓶全体を拭く
③取っ手や蓋なども同じように拭く
こうすることで雑菌が入るのを防ぎ、清潔な状態で使うことができます。
その他に使用する竹串やキッチンペーパーも、全て綺麗な状態のものを使いましょう。
くまごろう家の梅酒で実際に検証してみました
「検証してみました」なんて書き方をしましたが、実はくまごろうがどんくさいのが原因で次のようなことが起こってしまったのです。
くまごろう家では昨年、梅の実がたくさん収穫できたのですが、余分な瓶がないという事態に陥りました。
ストックしてあった瓶より、梅の方が多くなってしまったのです。
たまたま、味ノリが3袋だけ入った瓶が目に入り、急いで洗い消毒して使うこととなりました。
さらに、散々ホワイトリカーがおすすめだと言っておきながら、ホワイトリカーも1瓶分しか準備しておらず、父の焼酎25度のものを拝借しました。(お父さんごめんね・・・)
※ちなみにこの写真は、海苔の瓶で梅酒を作ってから4日後に撮ったもので、氷砂糖が下に溜まりゆっくりと溶けているのが分かります。
さて、今回検証結果を確かめてみました。
味ノリの瓶+焼酎で作る梅酒・・・
美味しいです。
焼酎の香りが勝ってしまわないか心配していたのですが、意外なことに梅の風味とマッチしてとても飲みやすくなっていました。
アルコール度数もホワイトリカーより低いので、ロックでごくごく飲めちゃいます。笑
作ってから10か月、今のところは腐敗などもありません。
アルコール度数が低いぶん今後が気になるので、腐敗したら追記します。泣
そして、ノリの瓶ですが、持ち運ぶときも取っ手がないので、持ちにくく落とさず運べるか、冷や冷やしました。
こちらに関しては絶対に取っ手付きの瓶を準備すべきだと痛感。
あなたはこんなことがないように、買い忘れているものがないか、梅の量に対して、他の材料や容器は足りているかを確認してくださいね。
まとめ
今回は、梅酒を漬け作る時に必要な材料と、道具の選び方をご紹介しました。
梅酒を作るための材料や道具には、それぞれ意味があることが分かりましたね。
美味しい梅酒作りは、材料や道具選びがとても大切です。
また、法律に触れることがないように気を付けたいですね。
梅酒の作り方や、飲み頃などについては、こちらの記事を参考にしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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