いだてん【2019年NHK大河ドラマ】のロケ地である洋館は実在する?
http://www.intsurf.ne.jp/~rokkam/img/idaten1.JPGより引用
2019年、待望のNHK大河ドラマ「いだてん」が遂にスタートをきり、回を重ねるごとに、じわじわと面白くなってきましたね。
戦国時代や幕末時代を背景にして描かれることの多かった従来の大河ドラマとは少し違っています。
2019年のNHK大河ドラマは、2020年開催予定の東京オリンピックを日本国民全体で盛り上げるべく、先を見越した設定として近現代を背景にしているのです。
そして、1964年(昭和39年)の日本で初めて開催された東京オリンピックまでの歴史を活気ある当時の日本を精一杯駆け抜けた人々の生き生きとした姿が描かれています。
日本人初のオリンピック選手となった「日本のマラソンの父」金栗四三扮する中村勘九郎と、東京オリンピック招致に力を尽くした田畑政治扮する阿部サダヲの2人の主人公をリレー形式で描く「いだてん」。
その他にも豪華なキャスト陣にも注目してしまいますが、やはり脚本を務めるのが稀代のヒットメーカー、宮藤官九郎ということもあり、今後もどんな展開になっていくのか大きな期待が持てそうです。
そんな「いだてん」の第一回に登場し、私たち視聴者の目を惹き付けた「天狗倶楽部」。
この「天狗倶楽部」、ネットでも大変話題になっているようですが、実際に実在した日本初のスポーツ同好会だと言われています。
ナレーションでは「明治の世に、こんなにうざくてチャラい輩がいるわけないと思うでしょうが、残念ながら実在したんです」と紹介もされています。
そんなインテリ集団でありながら昼間から酒をあおり「我らはスポーツを愛し、スポーツに愛され、ただ純粋にスポーツを楽しむために活動する元気の権化T!N!G!天狗倶楽部!」と宣言しているこの謎の集団。
さらに「天狗倶楽部」全員が上半身をあらわにし「TNG!TNG!てんぐ!てんぐ!てんてんぐ!ててんのぐ!」「奮えー!震えー!て!ん!ぐ!」と踊り始めるのです。
体育会系のノリでかなりの盛り上がりを見せたこのシーン、初回の第一話から見せつけられました。
しかしながら、「天狗倶楽部」の乱痴気騒ぎもさることながら、その背景がとても印象的でした。
古き良き時代を映すロマンチックな洋館。
果たして、乱痴気騒ぎとは対照的なこの美しい背景、建物は撮影用にわざわざ作られたセットなのかしら?くまごろうはとっても気になりました。
調べてみたところ、この背景となった建物は洋館として実際に実在することが判明しました。
なんと、三重県桑名市にある「六華苑」という、大正2年に建築された国指定の重要文化財とのことです。
その美しい佇まいから映画やテレビドラマのロケ地として使用されることも数多くあるそうです。
また、海外からも映画のロケ地としてオファーされることも度々あるとのこと。
うーん、納得ですね。
現在は桑名市が所有しているそうで、一般公開されているそうです。
2019年のNHK大河ドラマ「いだてん」のロケ地!洋館の全貌!
大河ドラマ いだてん 第1話に出ている三島家の豪邸のロケ地は以前行ったことある場所だ✨重要文化財に指定されている桑名市の六華苑🌼あのパーティのシーンで杉咲花ちゃんや生田斗真くんみんなここに来たんだね!
洋館と和館が繋がっている珍しい建物✨ 庭園もすごく綺麗。#いだてん #六華苑
続き↓ pic.twitter.com/1aMzD9DnRa— すずねこ🐈 ❤️King&Prince (@suzuneko_kp) 2019年1月12日
三重県桑名市にある美しい洋館「六華苑」ですが、2019年のNHK大河ドラマ「いだてん」のロケ地として、第一回、第三回、第七回(予定)と度々登場しています。
その全貌を明らかにしていきましょう。
NHK大河「いだてん」のロケ地を設計したのはジョサイア・コンドル!
「六華苑」___ くまごろうをはじめとした視聴者を惹き付けるみごとな佇まい。
その美しい洋館は鹿鳴館を設計したイギリス人建築家ジョサイア・コンドルによるものです。
なるほど歴史の教科書にも掲載されているあのみごとな鹿鳴館。
くまごろうは、歴史の時間、教科書の鹿鳴館のモノクロ写真を眺めてはよく想像の世界に逃避行したものです。
鹿鳴館の、宮殿のようなスケールと美しさに圧倒されますよね。
鹿鳴館は外国人との社交場として建設にあたり明治政府が力の限りを尽くしたものだそうですが、その鹿鳴館と同じ建築家の手によって、この「六華苑」も完成したわけですね。
その迫力、斬新さ、美しさ、さすがの一言です。
「六華苑」は大正2年に完成するわけですが、明治・大正時代を代表する貴重な建築物として国の重要文化財に指定されています。
NHK大河「いだてん」のロケ地 六華苑の外観
それでは、「六華苑」の外観から詳しく見ていきましょう。
「六華苑」を構成しているのは洋館とそれに連なる和館、複数の蔵などの建造物と池泉回遊式日本庭園、となります。
揖斐・長良川を望む18000平方メートルあまりの広大な敷地に建てられていて、建設当時の姿が、ほぼそのままに残されているそうです。
洋館は木造2階建てでヴィクトリア朝スタイルを基調としています。
外観の特徴として、まず目を見張るのが、その柔らかなパステルトーンのライトブルーの壁の色。
この色彩効果によって洋館全体が一気に明るく、且つモダンな雰囲気を醸し出しています。
「ここは日本?」と見紛うほど。
東北の隅に立つドームのある4階展望タワー付きの塔屋や、庭園に面して多角形に張り出した1階のバルコニーと2階のサンルームも大変豪華な造りで贅沢さと斬新さを兼ね備えています。
くまごろうは、この地を訪れ、六華苑を前にした時、高校生の頃のようにふわりと逃避行しました。
六華苑のそのゴージャスな2階のサンルームにドレスを纏って静かに現れるのです。
そして、柵ごしにロイヤルファミリーの一員として、沸き上がる歓声のなか、下々の民に笑顔で軽く手を振り返す…なんて。
誰でもファンタジーの世界に軽く行けてしまうこの美しくも豪勢でストーリー性満載のこの造り。
ただただ素晴らしい!の一言です。
和館は木造平屋造りで、なんと洋館と和館が壁を接して直に接続されている和洋折衷スタイルとなっています。
また、建物の南側に位置する、芝生の広場と池を中心とした日本庭園が造られており、渓流や滝、枯れ流れなど、みごとに配置されています。
この芝生の広場にて「いだてん」第一回の「天狗倶楽部」が大騒ぎしたのでは、と予想されます。生田斗真さん率いる「天狗倶楽部」のあの圧巻のパフォーマンスは、ここで繰り広げられたわけです。
NHK大河「いだてん」のロケ地 六華苑の内観
大河ドラマ いだてん 第1話
三島弥太郎邸のロケ地、六華苑
杉咲花ちゃんがいた所は豪邸の和館で、入り口は洋館。#いだてん #六華苑
続く↓ pic.twitter.com/jbukFQoyX8— すずねこ🐈 ❤️King&Prince (@suzuneko_kp) 2019年1月12日
次に内観を詳しく見ていきましょう。
「いだてん」第一回、三島弥太郎邸としてロケ地となった六華苑ですが。
和館は洋館から一番奥にある一の間と次の間、鞘の間と連なります。
一の間は床の間、付書院、飾棚を備えた本格的様式となっています。
一の間から日本庭園を眺めてみると、みごとな枝振りのもみじの木と手水鉢のその奥に池が広がっています。
まるで額縁のなかの日本画のようです。
一の間は更に、二の間と次の間が並び、まるで一国の城主が寛いでいるかのような豪勢な佇まいとなっています。
杉咲花さんが第一回で登場したシーンはまさにこの和館の間です。
@六華苑#桑名 #六華苑 #紅葉#写真好きな人と繋がりたい#ファインダー越しの私の世界 pic.twitter.com/1gnBRLTyTP
— もりやす (@mfeo1971) 2017年12月2日
斬新なことに、杉咲花さんが第一回で登場したこの和館は、エレガントな洋館のエントランスに続いています。
エントランスはステンドグラスの黄色を主とした光が差しこむ、モダンなスタイルとなっているんです。
洋館2階に上がると、燦々と陽の光が差し込むガラス張りのサンルームがあります。
広大な池泉回遊式庭園が階下に広がっていて、サンルームからしっとりと和の趣きを楽しむことができるのです。
まさに「六華苑」の特徴のひとつ、和洋折衷スタイルが随所に散りばめられています。
2019年のNHK大河ドラマ「いだてん」のロケ地!洋館へのアクセスは?
2019年のNHK大河ドラマ「いだてん」でロケ地として使われた重厚感溢れる素晴らしい洋館「六華苑」。
この「六華苑」へのアクセス方法をご紹介します。
車で行く場合
まずは、自動車でのアクセス方法です。
名古屋方面からの場合
東名阪道 長島IC → 国道1号線を右折 → 伊勢大橋西結 交差点左折→ 堤防道路直進右手に六華苑(約15分)
名古屋方面の伊勢湾岸道路 桑名ICからの場合
道なり直進258号線に出て、右手桑名警察署交差点信号を右折 → 県道613号線を直進 → 田町交差点を超えて直進 → 堤防道路へ左手に六華苑(約15分)
大阪方面からの場合
東名阪 桑名IC下車 → 桑名市街方面へ国道421号線を直進 → 国道1号線(中央町交差点)を超えて桑名港交差点左折 → 田町交差点を超えて直進 → 堤防道路へ、左手に六華苑(約15分)
公共交通機関で行く場合
続いて、公共の交通機関を使う場合です。
東京方面、大阪方面いずれも、まずは名古屋駅まで行きます。
そして、名古屋駅から桑名駅を目指します。
この移動手段としては、JRでも近鉄でも可能です。
移動時間は20分 程度となります。
桑名駅からのアクセスです。
通称三交バス(三重交通バス)を使う場合、まず桑名駅東口を右に出ます。
そしてバスターミナル③番のりばから長島温泉行き、市内A循環、市内B循環バスに乗車します。
「田町」バス停を下車。
揖斐川堤防沿いを北へ徒歩10分で「六華苑」です。
桑名駅から通称Kバス(市コミュニティバス)を使う場合
こちらのバスは「六華苑前」停車のバスですので大変便利です。
桑名駅東口を右に出ます。
ロータリー内の交番横Kバスのりば(ロッテリア前)から桑名東部ルートに乗車しましょう。
「六華苑」バス停を下車します。
乗車運賃は100円(未就学児は無料)毎日1時間に1本程度運行。
平成30年7月1日より日曜日は運休となっています。
以上が「六華苑」までのアクセスとなります。
まとめ
今回は、2019年のNHK大河ドラマ「いだてん」に出てくる洋館が実在するのかどうかついてご紹介しました。
この洋館は実際に存在しています。
「六華苑」という場所で鹿鳴館の設計を手掛けたジョサイア・コンドルさんが設計した洋館です。
この「六華苑」に訪れる日は、必ず貴方の人生を豊かにする想い出の1ページとなること必至。
たとえ遠方からでも、一見の価値あり!とくまごろうが思いきり太鼓判を押せるエレガントで素晴らしい洋館に是非足を運んでみてくださいね。
そして、「いだてん」に登場する人物になりきるなり、または想いを馳せるなりして、あなただけの楽しみかたで「六華苑」をたっぷりと満喫してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
いだてんに関する記事はこちらにも。
コメント